斜面の庭。土留めと階段と手すりを設置する仕事。
30年以上前の、山を造成してできた住宅街です。
その一角にあるお宅の庭はもちろん斜面なのですが、「土留め」と「階段」と「手すり」を設置する工事をさせていただきました。
搬入経路は幅60センチ。
重機も、資材も大きいものは入れることができない。という制約がありました。
仕上がりはこんな感じです。
コンクリート平板と単菅パイプ。
資材はたったそれだけです。
図らずも無機質でクールなカッコ良さ。
工事の最初に植木の強剪定・草刈りをしたので今は無機質が過ぎるかもしれませんが、
春になり木々の葉・下草が茂り始めれば無機質と緑の程良いバランス、絡み具合が良い感じになりそうです。
手すりはこんな感じです。
階段・スロープ・立ち止まって景色を眺めるポイント。草木を愛でるポイント。
既存の樹木などを活かしながら。歩くのが楽しくなるようにコースを設定しました。
階段。
斜面の庭は平庭に比べ景色の変化をつけやすいです。
道と階段を作ってしまえば「良い庭」の出来上がりです。
ただまともに、土木・建築屋さんが土留や階段を施工するととんでもなく、果てしなくお金がかかってしまうものです。
今回のコンクリート平板と単菅パイプのみで作る方法はコストパフォーマンス高いです。
これは施工前の様子です。
今回の造園工事で歩きやすくなり、メンテナンスもしやすくなりました。
山を造成し斜面に造られた住宅街は日本全国の都市近郊にあると思います。
そういった住宅に付随する斜面の庭のほとんどは上手く活かしきれていないようです。
高齢化が進み、足腰が弱り、管理ができずに草ボウボウになっているパターンが多いです。
こちらの住宅街の家々を眺めていても分かります。
今回導入し、活躍した道具です。「単菅打込アダプター」。
大ハンマーで打ち込んでもいいのですが、なにせ数が数なので。
新しく「根切り」も買いました。
使い始めてたった半日で先が潰れてしまいぴえんでしたが。
十数年使っている土佐の根切り(右側)の素晴らしさを再確認いたしました。
やはり良い仕事は良い道具から。ですね。
開墾あら井
縁があり土地を借りることになりまして。
見ての通りの荒れ放題。
ヒノキを植えたものの約40年間放置していたとのことです。
一見どうしようもない土地ですが。
僕は見つけてしまいました。
敷地内の一角から水が湧き。
小川が流れていることを。
敷地内を何度も曲がりくねりやがては高麗川へ注いでいます。
ささやかではあるけども表情豊かな流れ。
少なくとも約40年間人の手が入ることがなく、自然の侵食でしか変化のなかった流れ。
限りなく自然に近い造形。
そう思うと小石一つ動かすこともはばかれます。
捨てられたタイヤも40年間この川と共にあったのかと思うと新参者のボクにはこれを動かす権利などないような気がして。
これはこれで今後景色として面白くなってくる気もして。とりあえずこのままそっとしておくことにしました。
小川の脇には穏やかな平地もあります。
もう少し整備して。
テントを張り。水の音を聞きながら眠る。
いいなぁー。憧れのプライベートキャンプ場ですよ。
現在も他の場所で土地を借りていて、作業場兼材料置き場として使わせていただいているのですが。
昨年、そちらの貸主さんからそろそろ返してもらえないかとの話があり。
そんな矢先に出会ったこの土地でした。
即決で借りることにいたしました。
何はともあれ車輌を入れられるようにしなければ何もできません。
まずは下刈りから。
そして伐採。(タイムラプスでどうぞ)
過密林なのでチルホールで無理やり引っ張り倒しました。
伐採は割と早いです。片付けに時間がかかります。
造園屋ですからね。材料置き場とはいえ景色も大切です。
開墾といっても全伐採ではなく最低限の木しか伐りません。
そもそも全伐採すれば林床に日が入るようになり草が生え管理も大変です。
伐採したヒノキは玉切りにして。
ヒマな時に割って「焚き付け」にでもしようと思います。
太めの丸太は縦挽きの切り目を入れてスウェーデントーチにでもしようかなと。
(乾かしたらメルカリにて格安で販売しようと思いますので乞うご期待です。)
ユンボ投入。
抜根。
抜根&整地。1日でここまできました。
道らしくなってきました。
使い勝手を考えて出入り口2つのロータリーにしました。
1月から始めた開墾作業。現場仕事の合間に進めているので遅々として進まず。
季節はやがて春になり。
すると地下水位が高くなったのか地面の一部が急にぬかるみ始め。
できるだけ他所から資材を入れずに道を完成させたかったのですが。
仕方なくグリ石投入しました。
砕石も入れ。
仕上げにバークチップ入れました。
バッチリです。
タイヤを汚すことなく出入りできます。
縁がありタダで頂いてしまいました。
ダイドードリンコの「箱」です。
物置にします。
扉を開ければ山口智子姉さん。
一瞬タイムスリップしてしまいましたよ。
ロンバケとか良かったよねー
材料を引っ越し始めました。
まだまだありますがボチボチやっています。
天然の小川に石橋をかけてみる。
たったそれだけで「庭」なってしまうんですね〜。
根っこです。
長年風雨に晒されジン・シャリ状になっています。
かっこいいでしょ。
いつか庭で使ってみたいと蒐集しています。
春。小川にはトウキョウサンショウウオの卵が。
水が綺麗な証拠です。
もしかすると夏、ホタルが飛ぶかも。
この森、自宅から5分なので見に行ってみよう。
ファンキーなフェンス工事。
昨年お庭を作らせていただきました。
いちご狩り農園「じょうもんふぁーむ」様よりフェンスのご依頼でした。
季節は冬。
作らせていただいたお庭は「ウィンターガーデン」というコンセプトらしく良い感じの「枯れ」具合になっていました。
すっかり冬の姿になったイトススキ、ルドベキア、カレックス。
アンティーク調でかわいい。
冬の真っ青な空に映えます。
足元の、あえて掃除しないで残した落ち葉もステキです。
フェンスの材料には知り合いの大工さんがストックしていた古材を使います。
とある観光地の橋に使われていた洋材らしいです。
こちらも「枯れ」具合がステキです。
これは昔の足場で使われた丸太です。
こんな感じでチェーンソーで不揃いに、杭っぽく加工しました。
柱を立てて・・・
こんな感じ。
裏はこんな。
遊び心たっぷりに。ランダムに。なるべく変化が多いように。
ガチャガチャさせて。
年月が経ちぶっ壊れてきている感じで。
ディズニーランドっぽく・・・
完成。
ファンキーですね。
お施主様には満足していただきました。
後日、家族でいちご狩りに訪れてみました。
パワーアップしている!
お施主様の趣味が爆発してる。
いちご狩り農園さんの中でもこちらのハウスは広いです。
しかもエリアを区切ることなく自由に行き来し摘むことができるんです。
いちごだけでお腹いっぱいになるシアワセ。
次の週末はいちご狩りなんでいかがでしょう(^^)
ストロベリーフィールズフォーエバー
毛呂山町のいちご狩り農園「じょうもんふぁーむ」様の外構・庭作りです。
作業前
作業開始です。
ホフマンレンガというレンガを使いました。
歪み、ひび割れ、色。表面には釉薬が付着していたりして見た目激しめなやつです。
一つとして同じものがないというのも面白いレンガです。
数種類のレンガのサンプルの中からお施主様に選んでいただきこれに決まりました。
お施主様好みの、敷き方はジャンクに。「荒れ地」感出るように。
輪郭と目地はランダム。時にはハンマーで割ったレンガを混ぜつつ遊びながら。
こちらのイチゴ狩り農園。FM79.5の「ゴゴモンズ」が2度取材に来たらしいです。
お施主様にNACK5ステッカーを横流ししていただきテンションが上がる。テンションの上がらない埼玉民はいないでしょう!
植栽が始まりました。
今回の、、、高木はシラカバ一択です。
シラカバ。良いですね〜
ハッとするような幹の白さから「高原の貴公子」と形容されるシラカバです。
寿命が短く(平均で4〜50年。長くても70年ほど?)古くなると特に虫に入られやすいとのこと。
移植もやや難しいので造園屋的にはできれば扱いたくない樹種ではあります。
しかし美人薄命というか儚いからこそ美しいという日本的な価値観でもって見ればそのような点もいじらしく魅力的です。
そんなシラカバですが真逆の側面もあります。
例えば高原の山火事・土砂崩れ等で裸になった土地に真っ先に生え揃い森を形成するのはシラカバです。
そういった植物をパイオニアプランツ(先駆者植物)と呼ぶらしいです。
ナリは貴公子。しかもやることは大胆でしたたかなんて男の僕から見ても惚れてまうやろ。
ちなみに今回植えさせていただいたのはシラカバでもジャクモンティという品種で高原・寒冷地でなくても平地でも生きていけるというもの。
また普通のシラカバはある程度年数を経ないと幹が白くならないけどこちらは若木のうちから幹が白くなる。というものです。
植え方としては、品種は違えどもやはりシラカバですからね。
シンボルツリーみたいに1本植えるというのではなくて、複数本を組んで植えて「白樺林」にするのがシラカバらしくて良いと思います。
・・・。
ある材料が手に入らなくて工事が停滞。
ここぞとばかりにできた時間を利用して森美術館「未来と芸術展」へ行ってきました。
様々な分野の「未来」を提唱する展示。
その中でもやはり僕は造園屋なのでこれからの緑あふれる都市の在り方とその緑化技術に興味があります。
仲間の応援にも寄せてもらいました。
講演会聴きにも行ったり。
京都時代の先輩に呼んでいただき北海道へも。
富裕層のインバウンド向けホテルの、室内の茶庭工事。
多くの刺激を受け・・・
工事再開です。
やっと材料が手に入りました。枕木です。
これはいちご狩りに来られたお客様が待つスペースです。夏はいちごシャーベットを売るのでイートインスペースとしても利用できます。
低木を植栽しグリ石を撒いて、工事完了です。
いちご狩りのシーズンはおおよそ1月〜5月です。
その時期(冬)に照準を合わせ植物を選び植栽させていただきました。
冬に無数の花を付けるジャノメエリカ
シラカバは葉がなくても幹が綺麗。冬空に映えます。
グラス類は常緑のものを。
まだ小さいですが年内にそれぞれが3倍以上の大きさになります。
花が咲き、冬にはドライフラワーになる草花も仕掛けています。
想像してください。アンティークのようになったドライフラワーが冬の霜にあたってキラキラ輝くのを。
それは来冬のお楽しみですね。
これはお施主様の自作の看板。ナイスセンスです!
そしてやはりパイオニアプランツのシラカバには荒れ地が似合う。
春が訪れて新芽が吹いてきました。
冬に照準を合わせて作ったお庭ですが、冬以外もイイ感じになりそうです。
それぞれの植物の成長が楽しみなのはもちろん。
シラカバが植えられていますので、それぞれの植物の盛者必衰の変遷も楽しみです。
いちご畑よ永遠に・・・
後日。
夏の写真を貼り付けておきますね。
じょうもんふぁーむ
http://www.ichigonomori-akazukin.com/joumonfarm
いちご狩りはだいたい1月〜5月まで。大人気なので予約必須です。
鉄の物干し台
庭の改修工事に際して物干し台のご依頼を頂きました。
今までは庭いっぱいに大蛇のように物干し竿が連なり設置してありましたので。
洗濯物を干すのが少しでもラクになるように考えました。
設計。鋼材の加工から溶接まで。全部自分でやります。
勿論、設置も。
物干し竿の高さはお客様の身長に合わせて。
普段は物干し台ですが。ヨシズを架けベンチを置けば四阿(あずまや)としても利用できます。
完成から数か月。剪定にお伺いした際の写真です。
省スペースながらラクに大量に洗濯物が干せると大変喜んでいただきました。
(既存の、不要の沓脱石は洗濯カゴを置く台として再利用しました。)
「造園あら井」じゃなくて「鉄工あら井」ですね。
鉄のお仕事も承っております。✌
BESSの家の外構・造園工事。
以前からお付き合いのある東京のお客様が日高市内に別荘を建てました。
その外構と庭作りです。
家が建つ前の状況。川沿いの敷地です。
こんなに良いロケーションの宅地が日高市内にはあるんです。
着工。
BESSの家「G-LOG なつ」です。よく雑誌の広告で見かけますね。
まずは石組からスタート。
石組みの石はすっかりお馴染みになりました。
造園あら井ご用達の採石場で僕が一石一石選んだ石を使用しました。
ギリギリ。
敷地の奥にはユニットハウスを据え付けました。
「別荘の別荘」です。男は「小屋」が好きなんです。小屋で過ごしたいんです。男のロマンです。
僕の家にも同じユニットハウスがありますが。
「男のロマンは女の不満」ですねw
実感しています。
アプローチの土台。
これまた造園あら井ご用達の再生樹脂を使っています。廃プラ・廃タイヤをドロドロに溶かして型に入れ固めた製品です。
腐らないのは勿論、もしいずれ解体ということになってもリサイクルしてまた別の製品に作り変えることができます。サステナブルな素材です。
これは鋼材と再生樹脂を組み合わせて作ったトレリスです。
ツル植物を巻き付かせ、ゆくゆくは「緑の壁」になります。
この家は裏側を駐車場・道路側に向けて建てられています。
訪れた人が最初に目にするのが裏側なのです。それはあまりかっこよくない(特に一階部分の裏側感がすごい)ので緑の壁で程よく隠すことにしました。
鉄部分は錆びたらかっこいいですよ。
3mm厚の鉄板でできているので20年は朽ちないと思います。もしゆくゆく朽ちたとしてもツルはそのままに鉄の部分だけ交換できる仕組みになっています。
構造物が収まってきたので植栽です。
敷地が広いのでコナラをたくさん植えました。BESSの家と周囲の山に生える樹種に寄せてのコナラです。
高木はあえてのコナラ一択です。
玄関までのアプローチ。この一角はワサワサのジャングルになる予定。そこにスッと伸びるアプローチ。になる予定。
ちなみにアプローチには微妙に勾配をつけて玄関までの段差を減らしています。
ポストにはもうすっかり定番になった感のあるボビを。
これまた鋼材と再生樹脂を組み合わせて。庭園灯になります。
駐車場は最大4台が駐車できるようにしました。
大雨が降れば駐車場前の道路は川になり、水はこちらの駐車場に流れ込んできてしまいます。
勾配を整地・調整し、入ってきた水は駐車場内を一巡りしてまた道路へ流れ出ていくようにしています。
この勾配の調整が地味に難しかったです。
庭園灯への照明の取り付けを残し、完了です。
木も下草ももっと大きくなりますし茂ります。
そしたら思い描く景色に近づくと思います。
お施主様のご要望をお伺いしつつ、建物と建物を取り囲む環境をリサーチしつつ、庭なり外構を作ることでより良い“何か”がプラスになるように設計・施工させていただきました。
庭の周囲の景色を生け捕り庭の一部にしてしまう「借景」。
あえて遮蔽し、景色の一部を見え隠れさせて奥ゆかしさを出すとか。
相反するものを対比させてそれぞれをより際立たせるとか。
朽ちてゆく様の美しさとか。
ワビサビ。もののあわれ。諸行無常。
茶庭的なもの。枯山水的なもの。宮廷の庭的なもの。
日本の庭の景色の作り方、魅せ方のセオリーはイロイロあるものですが今回は京都の庭作りに改めて学びながら構成させていただきました。(一見そんな風には見えないかもしれませんが)
京都の庭はもう古い。過去のもの。京都の庭に明日はない。そう言う人がいます。でもそんなことありません。一周回って僕にとっては新鮮で斬新。
やっぱり京都は特別です。
名園と言われる庭は、現代人の作る庭よりも遥かに深く考えられています。
空間の作り方がうまいです。
京都の底力を再確認している近頃です。
ただ。
京都で見られるような「日本庭園」といえば。
庭を美しい状態で維持するには。
または、より美しくしてゆくにはマメな掃除が不可欠。というのが当たり前です。
しかし今回作らせていただいた庭にいたっては掃除も草引きもマジメにはしないで下さいとお客様にお伝えしています。
多少の落ち葉、雑草も絵になる。風情がある。そう見えるように作っていますので。
掃除の行き届いた庭は良い。それはよく分かります。精神性も含めて優れた日本の文化だと承知しています。
(僕も京都での修行時代は当たり前のように舐めるように掃除していましたし、現在も基本庭の掃除はキレイにします)
しかし現代人は何かと忙しいですからね。
庭なのでメンテナンスフリーは無理ですがローメンテナンスなら工夫すれば可能です。
だったらローメンテナンスの庭の方が良いじゃないですか。
今回の案件はそもそもが別荘です。休日、別荘へ憩いに行ったのに掃除と草引きで滞在時間のほとんどを費やしてしまったというのはよく聞く話です。
それではなんのための別荘なのか分からなくなってしまいますよね。
照明がつきました。
必要最低限に足元を照らし。同時にライトアップもしてくれるという一石二鳥な優れもの。
造園あら井オリジナルです。
そして「庭」部分。アプローチを抜けた先の庭の景色はこんな感じです。
周囲の山にも多く生えているケヤキとモミジを植えてウッドチップを敷き詰めるだけにしました。
犬を走らせたり、ドッヂボールしたり、BBQしたり、おうちキャンプしたり。
広々。シンプルだからこそ使い方は自由自在。そんな庭です。
庭から眺められるのはこんな景色。
最高。
この景色を目の前にして、一体庭に何をどうしろと言うの。
・・・3ヶ月後の写真です。
造園工事 病院のお庭
病院のお庭の造園工事です。
まずは地面に落書き・・・
ではなく「地割り」と言います。大真面目に描いた線です。
と。本格的な工事が始まる前に、高尾山へお勉強に行って来ました。
隈研吾!な高尾山口駅。
目当ては高尾山のモミの群生地でした。
端正なモミの立ち姿よ。
モミ林に憧れて。複数本のモミを組んで植えることを今までに何度もやってきましたが(過去の施工事例をご覧ください)、
リアルなこのモミ林の雰囲気。スケール感。良いですね。
モミ林の低・中層のコナラ・クヌギ・アオハダなどの雑木類。
モミの深い緑色と雑木の淡い緑色とのコントラスト。
この気持ちよさの、ほんのひとかけらでいいから庭に再現できたらな。
フムフム。
ほうほう。
途中。山の東側斜面に現れたモミジだけの森。
素晴らしい。
山頂。さすが世界一登山者の多い山です。
山頂といえばこれでしょう。
行列のできるラーメン屋よりも美味いラーメンですよ。
そんなこんなで本格的な工事の始まり始まり。
きれいな赤土を100m3入れました。
25tラフターも10tダンプも一日だけのチャーターなので、お祭り騒ぎ。
そして整地。
既存の石を再利用。新しい石も足して石組みです。
ここは待合室から眺められる景色となります。
植栽工。
クレーンが届かない場所は原始的な方法で。
モミ、コナラ、モミジ、そしてリクエストのヤマボウシを。
芝貼り。
土砂降りニモ負ケズ・・・
川を模した園路がリアルな川になり・・・(汗)
グリ石で化粧して仕上げです。
アメリカンな建築に寄せてグラス類をたくさん植えました。
茂ればなかなか洒落た景色になると思います。
病院の庭。
パブリックな空間なので「単純明快」を心掛けました。
わあ綺麗!
散策したい。
築山に登ってみたい!
待合の時間にどうぞ庭でお過ごしください<(_ _)>
完了後2か月後。
早くも芝がモリモリ。
造園あら井で扱っているのは一級品の芝なんです。
複雑な形状の築山です。芝の刈り方にちょっとしたコツがいるのでレクチャーさせていただきました。
常駐の管理のおっちゃんの刈り払い機の扱い。上手いもんで安心しました。
維持管理よろしくお願いいたします。
造園・外構工事 石×鉄×コンクリート×植物
作業前
新堀建設さん施工のログハウスです。
作業中
ブロック積みからスタート。
駐車場工事。
コンクリート洗い出し仕上げで。
石材は採石場へ直接買いに行く。
良い石が入りました!
石組み。
鉄の構造物もすべて自分で加工・溶接して作ります。
自分で作るから寸法に自由になれる。
仮枠に焼杉板使ってみる。洗い出し具合で遊んでみる。
植木畑で温めていたとっておきの木を。
線で遊んでみる。
ムクらせてみる。
作業後
門柱
駐車場の仕上げ。穏やかな池のイメージ。
「フトン籠」をモチーフにした階段。
言わずもがな。渓谷のイメージ。
実は階段になっています。
ちなみに今回の工事の図面と。
全身全霊をかけた、渾身のスケッチ。
ヘタすぎるッ!!!
・・・。
こんな絵なのに仕事をさせて下さったお施主様の勇気に感謝です。
m(_ _)m
ポリカーボネート×緑化フェンスのある庭 造園工事
作業前
この空間を緑いっぱいにします。
しかし家のすぐ脇を流れるドブのため夏になると蚊が多く発生し臭いもするとのこと。
庭を作っても庭に出てくつろげないのではないか。とお施主様は心配されていました。
また、ドブの向こう側は公園ということもあり庭側のカーテン・障子・窓の開けることができない生活を強いられていました。
作業中
目隠し&ドブの臭いが上がってこないようにするために背の高いフェンスを設けることになりました。
しかし細長い敷地です。
背の高い目隠しフェンスを設置してしまうと庭が暗くなってしまいます。
そこで考えたオリジナルのフェンス。
ポリカ(ポリカーボネート)を採用しているので目隠ししつつ光を取り込めます。
その手前には柵状に編んだ鉄筋。ツルを這わせれば壁面緑化することができます。
目隠ししつつ光を取り込み、さらに緑を楽しむことができる。という欲張りなフェンスです。
坪庭は樹脂のウッドデッキでしたが解体し、石と木で山の中のような雰囲気を目指します。
この石。天然石ではありません。
岩盤をダイナマイトで破壊して作られた石。
人工的な石です。
どの石も角が出ていて攻撃的な形。
それでいて表面は印象派の絵画の色彩のようですね〜
植栽も自然界にはない不自然な樹種の組み合わせですが、自然を感じられるように。
作業後
ポリカを通して入ってくる淡くて白い光は山の東側の林床の中にいるような。
はたまた天国にいるような・・・
岩盤を爆破し作られた石。
手前の石には岩盤にダイナマイトを仕掛ける際に開けたドリルの跡が。
人工の石ということを示唆するために見える形で据え付けました。
つる植物はお施主様と相談し「ツキヌキニンドウ」「ムベ」「常緑クレマチス」を植えさせていただきました。
坪庭の。
和室からの眺め。
リビングから。
寝室から。
造園工事完了2か月後。
ドブの臭いは上がってこず、全く臭くありませんでした。背の高いフェンスが効いてます。よかった〜
早くも伸びてきたツル植物。
これから先、壁面緑化の茂らせ具合、手の入れ具合、光の入れ具合。
どんな感じに手を入れていくかが楽しみです。
奇をてらった庭。
グンマーの新井様邸。
そうです。要するに実家です。
ちょっとした土地があり。
父から庭を作ってくれとの要望。
よそで畑を借りて野菜を作っている父なので、庭じゃなくて畑にした方が良いと提案したのですが。
どうしても庭がいい。とのことでしたので庭を作らせてもらうことになりました。
身内の庭ですからね。せっかくなので普段できないことを、奇をてらってみたいと思います。
まずは悪い土を10m3出して榛名の良い黒土を20m3ほど入れ、ざっくりと築山を作ってみます。
図面なんてありません。
(榛名の黒土。無数の小さい軽石が入っているので黒土ながら透水性があり良い土ですね。)
在庫の巨大な水鉢と踏石を置いてみる。
背景として生け垣にマサキを植え、ゴロゴロした安山岩を入れてみる。
巨大な水鉢の据え付けは、水のしたたり落ちる景色が最も素敵な角度に据え付けたかったのでそれだけで1時間以上かかりました。
掘削時に地中からコンクリート製のひび割れた側溝が出てきたので筧にしてみました。
在庫のモミの木を使います。
やはりモミの木は良い。端正な姿。濃い緑色。
そしてモミは一本ではなく大きさの違った複数本で組むとなおさら良いです。
ただの築山でもいいのですが、実家の庭なので奇をてらってみます。
やってみたかった鉄筋での土留めに挑戦。
「シガラミ」という大昔からある土留め工法を、本来は竹でやるのですが代わりに鉄筋でやるという。
でもアールがキツ過ぎて失敗・・・
これならどうでしょう。
まさに鉄シガラミ。
新たな鋼材との出会い。良い感じに鉄シガラミできました。
この鋼材での鉄シガラミは、僕が世界初なんじゃないかなぁ。
水鉢の周りには低木を植えまくる。
モミノキ林の先にある「秘密の花園」的な。です。
普段はギュウギュウに植栽しない派の僕ですが。これも新たな試み。
数か月後の春。ダイカンドラの種を蒔いてみる。
ヒメツルニチニチソウも。
ダイカンドラとともに茂り地面を覆いつくしてほしい。
さらに数か月後。冬。
錆びた鉄シガラミ。茂ってきたダイカンドラ。
ラピュタ感。
良い感じです!
新感覚の「侘び寂び」をこの庭に発見しましたよ。
ヒメツルニチニチソウが茂ったらもっと良くなりそうです。
いつかまた写真をアップしたいですね。
図面のない行き当たりばったりの造園工事でしたが何とかなりましたw
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- (株)造園あら井
- 埼玉県日高市の造園会社です。 庭作り・造園・外構工事・剪定・お手入れをする会社です。 ホームページはこちらからご覧いただけます ➡http://zoen-arai.com
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- 斜面の庭。土留めと階段と手すりを設置する仕事。 (05/06)
- 開墾あら井 (04/30)
- ファンキーなフェンス工事。 (02/03)
- ストロベリーフィールズフォーエバー (07/05)
- 鉄の物干し台 (07/05)
- BESSの家の外構・造園工事。 (03/13)
- 造園工事 病院のお庭 (09/23)
- 造園・外構工事 石×鉄×コンクリート×植物 (09/07)
- ポリカーボネート×緑化フェンスのある庭 造園工事 (08/15)
- 奇をてらった庭。 (02/02)
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