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2020.07.17 Friday

鴻池朋子 「ちゅうがえり」展

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    鴻池朋子「ちゅうがえり」展 に行ってきました。

     

     

    本来は4月18日〜6月21日の開期だったのですが、新型コロナウィルス感染拡大・外出自粛要請のため6月23日〜10月25日に変更になったとのことです。

     

    僕は開催日初日のオープンと同時に会場に入りました。気合入ってます。

    僕は鴻池朋子さんのことを「庭に一番近いアーティスト」と勝手ながら言っているのですが。

    今回の展示も大いにそれを再確認し、それを楽しんできました。

     

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    会場は今年1月にリニューアルオープンしたばかりの、アーティゾン美術館です。(前身はブリジストン美術館)

     

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    会場に入るとまずこの作品がお出迎え。

     

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    幾多の素材とあまたの工法を駆使し制作された絵画。彫刻。メカ。

    インスタレーション。コラボレーション。プロジェクト。

    何ともいえない。カテゴライズできない作品。

     

    多種多様な作品群。それらを眺めていると「鴻池朋子さんって何人かいるのではないか」と疑問が湧いてくる。

     

     

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    しかもそれらの作品群はただ並べて展示するに留まらず。

     

    あえて隠す。遠回りさせる。閉ざされた空間。広がる空間。暗い。明るい。

    視線を、動線を誘導する。

    上がらせる。登らせる。立ち止まらせる。覗かせる。触れさせる。かがませる。

    注意深くゆっくり歩かせる。見返りさせる。

    あの手この手で空間に変化がつけられ、作品が組み込まれています。

     

    訪問者はただでは作品を見せてはもらえません。

    否応なしに、半ば強制的に身体じゅうで作品を体験することになります。

     

    ホワイトキューブの白い壁に作品を並べる。従来の不偏的な展示方法では叶わない。

    たとえ旧作であっても以前のとは見せ方が違うので印象が違います。新たな側面の発見もあったり。

     

    僕は造園屋なので、何でも物事全てを「庭フィルター」を通した目線で眺めてしまうのですが。

    鴻池朋子さんのような空間の作り方。作品の見せ方って「庭」じゃん!って少し前から思っていて。

    「アーティスト」は星の数ほどいるのでしょうがここまで庭的な見せ方する人はいないようなので。

    ということで「庭」に一番近いアーティストだと僕は(勝手に)言っているわけです。

     

    そして今回の展覧会。

    会場内に・・・滑り台が設置されていました。その前後のくだりが衝撃的だったので。

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    大人になってからは初めてかもしれない滑り台。

    僕は3回滑りました。

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    わりと滑っているのって一瞬で、滑ることに集中しているので周りの景色を見る余裕はないものなんだなと。

    滑っている間の記憶もありません。

    滑り始める前の眺めのいい景色 → からの → いつの間にか新しい景色が目の前にドーン。

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    滑り台って、タイムマシーンのようなものだと思いました。

    さらにタイムマシーンの直後、目の前に現れるのは星を背負った巨大なカタツムリなんです。

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    これって凄いことですよ。

     

    相反するものを対峙させて見せる。そうすることで双方をより際立たせる。といった見せ方は庭でも絵画でも常套手段の一つだと思うのですが。

    滑り台の、タイムマシーンのような瞬間的な時間の感じ方と。極めて動きの遅いカタツムリを目の前にした時のスローな時間の感じ方。

    身体的な感覚と視覚の、異なる感覚のそれを対峙させるなんて。僕にとって前例のない初めて遭遇する体験でした。

     

    そもそも。滑り台を滑る前の、スロープ入り口脇にあったツノの振り子。

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    チクタクと淡々と揺れる振り子のツノ・・・。

    この時点から既にこの「時間の体験」は始まっていたのだと。

     

    「人の時間の感じ方をデザインしている」ということだと思ったんです。新手の高度な手法。発明です。

    それは簡単に鮮やかに「庭」を越えてしまったんだな。

     

    後日その驚きを鴻池朋子さん本人にも伝えたんですけどね。ノーコメントで笑ってるだけでしたー

    「そこに私はいませんよ」ってやつですかね。

    アートは面白い!

     

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    革トンビにも再会。

     

    以前にもブログ内でほんの少し触れました。

    瀬戸内国際芸術祭2019の「大島」での展示のお手伝いをさせて頂きました。

    かつてのハンセン病患者の隔離施設だった大島。その島の北側の森には昭和初期に入所者たちが不自由な体ながら力を合わせ伐り開いた山道「相愛の道」があります。

    数十年の歳月の中で忘れ去られすっかり藪に閉ざされてしまった山道でしたがそれを再び伐り開き、改めて道を整備し。森の中に「革トンビ」を設置するというプロジェクト・作品でした。

     

    設置後、森の中で7ヶ月間風雨に晒され、時には台風に遭いボロボロになった革トンビ。

     

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    こんがり日焼けして。すっかり逞しくなって。

     

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    東京駅から歩いて5分の美術館で。なんか居心地悪そうにも見えました。

     

    ちなみに大島での革トンビ展示風景はこんな感じでした。

    これは台風に遭った直後の様子。

     

     

    実は鴻池様邸は造園あら井のお客様だったりします。それがご縁で声をかけていただき瀬戸芸2019のお手伝いをさせてもらうことになったのです。

    アートが好きな、ただの造園屋の僕が現代アートの現場の最前線を垣間見ることができるなんて。なんてラッキーな。

     

    「ちゅうがえり展」図録のスペシャルサンクス内に弊社名の記載もしていただいています。

     

    ただの自慢です。

     

    一ファンとしてちゃっかりしっかりサインも頂戴して。

    家宝です!!!

     

    ありがとうございました〜

     

     

     

     

     

     

     

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